SAPESI-Japanメンバーによる南アフリカ視察
SAPESI-Japanメンバーによる南アフリカ視察
この度、SAPESI-Japanメンバー2名(事務局長及び監査)による南アフリカ視察が実現しました。南アフリカにおける視察活動についてご報告いたします。
■ 図書館・情報科学会議への参加
ヨハネスブルクからケープタウンへ移動し、EDULIS(司書教育機関)にて開催された「Library and Information Science Conference」に参加しました。本会議は、南アフリカ基礎教育省のReading DirectorであるDr. Mohohlwane氏およびChief DirectorのManona氏が司会を務める重要な場でした。
SAPESIのセッションでは、日本の戦後復興を支えた移動図書館車の歴史について紹介しました。また、図書館車の運用に関する現地サーベイを踏まえ、運営上の課題について提起しました。
特に、車両のメンテナンス・修理体制に関しては現場の関心が高く、活発な議論が行われました。これは、これまでの現地ヒアリングでも繰り返し指摘されてきた重要課題です。
■ 大使館・教育機関訪問
① 在南アフリカ日本大使館 表敬訪問
在南アフリカ日本大使館を表敬訪問させていただき、私たちの活動のご報告と課題となっている図書館車のメンテナンスについて意見交換を行いました。今後の支援の方向性として、現地でのサービストレーニング実施などの仕組みづくりの必要性についても協議しました。

(志水全権大使(写真中央)、SAPESIファウンダーの蓮沼(左)とSAPESI-Japan監事の長坂)
② ハウテン州教育図書館 訪問
ハウテン州の教育図書館を訪問し、以下の活動を行いました。
- チャーチル関連資料の閲覧(貴重資料を特別に公開いただきました)
- 図書館部長マンドラ氏との面談
- 図書館車の維持・修理費用の捻出方法についてヒアリング
また、今回の出張の主要目的である沖縄県糸満市および広島県竹原市から寄贈された図書館車両の到着・引き渡し確認を実施し、現地での運用開始に向けた重要なステップを完了しました。
■ 総括
今回の視察を通じて、図書館車の提供だけでなく、持続可能な運用体制(特にメンテナンス・人材育成)構築の重要性が改めて明確になりました。
また、教育格差の大きさと、それを埋める手段としての移動図書館の役割の重要性についても再認識しています。
また、日頃から最前線で活動している南アフリカ現地メンバーの皆さんとの活発な議論を通して今後の活動の指針を固めることができました。貴重な視察の機会をいただき、誠にありがとうございました。今後も、現地の声に寄り添いながら、一台一台の図書館車が確実に活用される仕組みづくりに取り組んでまいります。
