2009年の活動を振り返って

2009年の活動を振り返って

2009年12月28日

 

昨年12月に東京都よりNPO法人格が認められ設立してから、まる1年。年度末のご挨拶に当たり、事実上当期年度であった2009年度の活動を振り返ってみました。

 

今年1年間は、まさに「最高な」かたちで事業スタートをすることができたと思います。

 

移動図書館車活動プロジェクトを継続するにあたり、法人格を取得する以前から懸念されていた現地南アフリカの政府方針であった「中古車両の輸入規制の強化」。日本と同様、自動車産業国でも南アフリカは国益を守るためにとっている措置でありますが、移動図書館車に対しても、この規制に抵触しており、今までは担当レベルでの特例扱いでしたが、規制強化の方針に伴い、特例扱いも抵触対象となりました。

 

しかし、数年間にわたる現地SAPESIと南ア文部省から南ア通産省や関係省庁への粘り強い働きかけと教育効果の重要性が認められ、4月末に「中古移動図書館車に対する特例輸入許可」が認可されました。この措置を受けて、5月5日に南ア文部省が正式にSAPESI、Sapesi-Japanに移動図書館車事業が国から要請を受けて、本格的に事業が開始されました。

 

本格的に事業を開始してからは、この事業に関連する諸活動に対して、本当に多くの皆様のご支援により、急速な活動展開に対しても、柔軟に対応して頂き、9月末から10月にかけて、SAPESIとして初の12台の中古移動図書館車を現地に送り届けることが出来るようになりました。また、Sapesi-Japanが主催となって実施された図書館車の出港式も大成功に挙行されて以来、メディア関係者の方からも当活動や団体に対して関心を持って頂き、色々なメディアに取り上げて頂けるところまで至りました。

 

この場を借りて恐縮ですが、2009年度お世話になった方々を、以下ご紹介いたしながら、NPO法人Sapesi-Japan「南アフリカ初等教育支援の会」より、心からの御礼とさせて頂きたいと思います。

 

  • まず第1に、以前から事業協力ご賛同を頂き、多岐に渡って、業務支援で貢献された社団法人日本外交協会の皆様。
  • 次に、海上運送の面で多大な業務支援を頂いた株式会社商船三井の方々。
  • 当事業に対して資金提供を頂き、現地プレトリアの日本大使館と本庁の外務省の方々。
  • 日本側にとっては南ア政府の窓口とも言える、Grobler大使閣下をはじめとする駐日南アフリカ共和国大使館の皆様。そして、在日南アフリカ商工会議所の皆様。
  • 車両寄贈を快く譲渡してくれ、出港式開催に当たっては、突然のエピソード寄稿のお願いに対しても快く応じて頂き、エピソードを送って頂いた各地方自治体及び図書館の関係者の皆様。
  • 10月1日の出港式に際し、取材に応じて頂き、記事掲載をして頂いたメディア各社の皆々様。
  • 出港式をはじめ2度に渡り、当活動について記事を掲載して頂いた株式会社国際開発ジャーナル社の方々。
  • 手作りで立ち上げた当公式サイトを、魅力あるデザインに進化を成し遂げてくれたORGANデザイン室の方々。
  • NPO法人1年生の私たちに対しても、真摯にNPO運営や資金調達方法に対してのアドバイスを頂いた日本財団の方々。及び、打合せの席を用意して頂いた各訪問先企業CSR部の皆様。
  • 最後に当活動について本格開始以前から多大なご支援や、またグローバルレベルで英語の書籍寄贈や現地語書籍の購入資金を提供して頂いたソニー株式会社の皆様、特にCSR部やメディアセンターの方々。

 

その他、お礼を申し上げるには数え切れない位、多くの方のご協力によって2009年度の事業活動が成し遂げられました。

 

来年2010年は、いよいよ南アフリカにとって、またとないチャンスとも言える世界中から注目を浴びる1年間です。サッカーW杯南アフリカ大会が6月13日より開催されます。しかし、この2010年は、W杯の開催だけではありません。

 

100年前、日本人がブラジル移住を夢に、笠戸丸に乗船し、途中ケープタウンに寄港しました。このきっかけから、日本と南アフリカが国交を結ばれ、来年2010年は両国の国交成立100周年の記念の年でもあります。

 

私たちも、2010年は事業活動飛躍の年とし、全面的に両国国交成立100周年で貢献できる事業活動を目指したいと思います。

 

最後になりますが、改めまして、今年1年間、本当にどうもありがとうございました。どうぞ、皆様が良い新年を迎えられますよう、心よりお祈り申し上げます。

 

NPO法人Sapesi-Japan「南アフリカ初等教育支援の会」

理事長 蓮沼 忠 及び 会員一同より

 

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