クワズールー・ナタール州での活動

クワズールー・ナタール州での活動

クワズールー・ナタール州(KZN)は、アフリカ大陸最大の港町ダーバンを中心に、インド洋沿い東部に位置しています。また南アで最も人口が多い州でもあります。
教育省管轄の「ELITS(Education Library Information and Technology Services)」が運営。現在、12教育区全エリアでの活動運営に向けて展開中です。

 

KZN州は、沿岸沿いは1年中を通じて大変温暖な地域であり、一方の山間部は標高2000m以上なので冬になると雪も降り、日本と同様四季がはっきりしています。その為、他の州と比較して、農業がとても盛んです。特にサトウキビ産業は南アフリカの経済を支えています。

 

またダーバンやリチャーズベイなど良港がとても恵まれているので、工業も盛んです。ダーバンには、トヨタ自動車の生産拠点があり、アフリカ大陸全体やヨーロッパ向けの自動車を生産し、関連産業も大変充実しています。

 

一見、南ア国内の中でも最も裕福な州と思われがちですが、産業が盛んなのは本当にごく一部に限定されています。州の大部分は荒野(ボーア戦争の古戦場が沢山あるほど開けた荒野)が続いている為、最も経済格差や教育格差が著しい地域です。その裏づけとして、HIV感染率や結核感染率は南ア国内で常にワーストの位置を占めています。

 

更に別名「ズールーランド」と言われているように、植民地化される以前より、ズールー族の王国が支配していた背景もあり、現在でも遠隔地はズールー文化やズールー王国の習慣などの命脈を守っているので、最も保守的な地域かもしれません。

 

しかし、移動図書館車活動については初期の段階から活動に関心を持ち、教育庁管轄のElitsが州内の全教育区展開を向けて大々的にプロジェクト化を打ち出した為、2009年現在で、最も台数を多く所有しています。

 

《運営団体》

ELITS (Education Library Information & Technology Services)

http://www.kzneducation.gov.za/elits/index.asp

 

《09年度州内での稼動状況》

 

  • 移動図書館車寄贈台数・・・4台

 

《現地での活動写真》

 

 

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1.各教育区の図書館車運営責任者を一堂に会したミーティングの様子です。

 

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2.定期的に12の教育センター運行管理者が集って、移動図書館プロジェクトの情報共有を行っています。 

 

《SAPESIが寄贈した自治体一覧》