Citiグループ主催の南アフリカ金融セミナーに参加

Citiグループ主催の南アフリカ金融セミナーに参加

2009年11月24日

 

今日は、Citiグループ主催の南アフリカ金融セミナーに参加し、現在の市場経済という視点から南アフリカを東京で知る最適な機会となりました。

 

セミナー会場は、東京駅新丸の内ビルヂングのCiti証券のホール。かつて仕事で通訳の仕事を南アフリカで従事していましたが、同時通訳ブースと専用スピーカーがある素晴らしい会議場でのセミナー参加は初めての体験。ホールに入場して、一気にテンションが高まりました。

 

受付を済ませている途中で、南アフリカ共和国のグロブラー大使とバッタリお会いし、10月1日出港式以来の再会を喜び合いました。そうグロブラー大使は、今回の金融セミナーで基調講演をされました。

 

貧富の格差が著しい南アフリカ。しかし、アフリカ大陸ベースで見ると、南アフリカは最大の市場経済力を持ち、商都ヨハネスブルクには世界第19位の証券取引市場、Johanessburg Stock Exchange、JSEがあります。今回JSEのCEO、Russell Loubser氏が南アフリカのマーケットについてプレゼンテーションがありました。Loubser氏は、現地SABC国営放送に良く登場する人物なので、私にとってはまさにテレビの世界での人物。本人に直接お会いでき、講話が聴けたのは、南アフリカに在住していた時には考えられないケースでした。

 

その他、アフリカ地区最大手の携帯電話ネットワーク社MTN(日本で言うならNTT Docomo)も南ア最大手企業を代表して、南アフリカにもこんな素晴らしい企業がありますよ、と投資家に売り込んでいました。

 

私自身は投資家でもありませんし、エコノミストでもないので、専門知識は全くと言って良いほど無学です。しかし、美味しい話のウラには課題点があることも表裏一体の存在です。

 

その課題点の部分はCiti Group South AfricaのエコノミストJean-Francois Mericer氏がずばり核心を突いてきました。

 

「確かに南アフリカには多種のレアメタルがあるので、マーケットとしての魅力は大きい。GDPも伸びていて、マーケットとしてのポテンシャルも高いので、中国をはじめ、多くの外国が進出を狙っている。技術力も資金力も新興国に匹敵するだけの産業力もある。

しかし、南アの最大の懸念事項であり、課題点は、教育格差による「人財」不足。この「人財」養成こそ、一番の課題であり、この部分をクリアすれば、間違いなく新興国以上の経済力は成し遂げるであろう。」

 

このMercier氏が指摘した教育格差による「人財」不足は、私たちの活動の最も根幹のテーマであるので、この発言がエコノミストから出たことにより、私自身もこの人財養成の一役になれるようSapesi事業も発展展開が必要なんだと再認識できたとても有意義なセミナーとなりました。